KRIニュースレター 第56号
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《燃料電池》 新エネルギーデバイス開発部 新エネルギーデバイス開発部長 佐々木 佳 新エネルギーデバイス開発部は、SOFC(固体酸化物形燃料電池)やPEFC(固体高分子形燃料電池)を中心とした燃料電池の要素研究から商品化まで、クライアントの開発フェーズに応じて一貫対応できる体制の強化に向けて、電気化学デバイス研究室とともに努めてまいりました。2017年度は、“研究開発部” から“開発部” へと改名し、燃料電池の商品化をこれまで以上に強く支援してまいります。これに伴いインフラや試験装置の大容量化を進めつつあり、数W級のミニセルから商品に近い燃料電池システムまで広範な研究受託が可能な体制を用意しています。 また、熱解析やシミュレーション技術の高度化を進めて、周辺技術との融合を図り、きめ細やかな研究開発の支援を行ってまいります。 技術領域 PEFC: 部材特性評価(電解質・触媒・GDL)、MEA試作(ミニサイズ〜フルサイズ、特殊型対応可)、性能診断(セル/スタック特性劣化・メカニズム解析)、運転研究(セル/スタック長期耐久評価) SOFC: セル材料合成(電解質・電極)、セル材料評価、ハーフセル評価、セル/スタック発電評価(長期耐久、アンモニア他各種燃料および模擬ガス対応可)、ホットモジュール試作および検証試験、システム設計・デモ機試作および検証試験 その他: アルカリ型燃料電池の試作および評価、電解セルの試作および評価 触媒: 触媒合成(改質・脱硫・環境)、触媒評価(加速試験対応可) 熱関連: 水素および新燃料の調査検証、燃料電池コージェネレーション、蓄エネルギーシステム、熱利用システムの設計・試作・検証(太陽熱・蓄熱・除湿・ヒートポンプなど) 調査: 燃料電池開発情報の収集・解析・動向予測等、燃料電池に関するコンサルティング KRIからの新規提案 ◆小型セルから30kWスタックまで評価可能な水素供給インフラの充実 現時点では小型セルをはじめ、大面積電極の単セルや、5 kWスタックまでの性能診断を行うことができます。 IV測定、定電流運転、電位サイクル、負荷サイクル、OCV保持など一般的な性能診断から、不純物ガス混合運転、起動停止などの実運転模擬試験、クライアントのご要望に応じた装置のカスタマイズも可能です。H2、Air、O2、N2、He、CO、CO2、CH4、CNGなど充実したガスインフラ設備を保有しています。 これまでは水素供給能力として1 スタック当り100L/分を確保し、5 kWスタックまで対応してまいりましたが2017年から2018年にかけてはさらに大型の30kWスタックへの試験対応(連続運転の場合は10kW級まで対応)に向けて水素供給設備を拡大し、将来の水素社会到来を目指す産業界からの広範なご要望にお応えしていきます。
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