クレイを利用したガスバリア材料の開発

●クレイを利用したウェットコーティングにより高い水蒸気バリアを実現
●修飾分子の高い設計自由度を有し、様々な応用が可能

背景

1.クレイのユニークな特徴
  ・高いアスペクト比
  ・水和、膨潤による単位層への剥離(約1nm厚み)
  ・層間イオンのイオン交換性

2.クレイの応用利用
  ・ナノコンポジット(物性向上、ガスバリア性向上⇒図2
  ・触媒(層間のピラー化など)
  ・吸着剤

本技術の特徴

1.新規ポリマー修飾クレイ
  ・カチオン性ポリマーをクレイに静電的に吸着
  ・高いクレイ濃度(50〜60wt%程度)
  ・ポリマーの高い設計自由度(ポリスチレン、アクリル系)
2.独自の処理技術による水蒸気バリア性向上
  ・高い分散性を保持したコンポジット技術 ⇒ 高い透明性
  ・クレイの吸湿性低減 ⇒ 高い水蒸気バリア性

KRIからのご提案/今後の展開/期待される成果など

今後、以下のような開発に関する研究受託を行い、実用化を目指していく予定である。
1.ハイガスバリア材料の開発
  ・蒸着レベルのガスバリア材料開発(下図御参照)

2.ガスバリア層へのその他機能性付与
  ・紫外線吸収能
  ・酸化防止性能
  ・変形追随性など

【特許6085436等】

この内容に関するお問い合わせ

スマートマテリアル研究センター