樹脂の寸法安定性をZrW2O8で向上
●ZrW2O8は高い負の熱膨張係数を持つ粒子(=熱収縮粒子)
●寸法安定性が求められる幅広い材料に応用可能
目的・背景・課題
背景@ | 光学材料では屈折率温度依存性を制御することが重要 |
A | 負の熱膨張を示すZrW2O8のナノコンポジットにより、光学材料の温度依存性を相殺 |
課題 | サイズが揃ったZrW2O8ナノ粒子の合成は困難(従来合成法) |
目的 | サイズが揃ったZrW2O8ナノ粒子の合成とナノコンポジット成形体の創製 |
本技術の特徴
- ZrW2O8前駆体をソルボサーマル法で合成(Fig. 1, 3)
・連続式製造方法(図2)により、3〜4g/2hrでLiMnPO4ナノ粒子の作製が可能。
- 焼成によりZrW2O8に変換
ZrW2O8の特徴@結晶性粒子(XRD分析結果、Fig. 3)A500nm以下の不定形粒子(一次粒子、Fig. 2)B組成比 Zr : W : O = 1 : 1.8 : 8.1 (SEM-EDS) - ナノコンポジット化
ZrW2O8の特徴・ポリカーボネートにナノコンポジット:分散性良好・ZrW2O8 0.7w%添加、厚さ0.1mmのシートに成形・コンポジット成形体の線膨張係数を10%抑制可能(Fig. 4)
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