エネルギー材料研究部

金属アルコキシドゾルのナノ構造解析

ゾル-ゲル反応は、薄膜やナノ粒子を簡便なプロセスで得られる手法として、様々な分野で広く利用されていますが、高機能化のためにはナノレベルの構造制御が不可欠です。
当研究部では、FT-IR、Raman、NMR、動的光散乱等の分析装置によりゾルの構造解析を行ない、高い特性を有する薄膜および粒子の開発に活用しています。
このような構造解析技術は、研究開発支援のほか、品質管理ツールとしても活用可能です。

図1 Tetramethoxysilane加水分解挙動のRamanスペクトルによる観察。アルコキシドが加水分解して縮合が進行していく過程が観察されます。 図2 Tetramethoxysilaneゾル縮合状態のIRスペクトルによる観察(1回反射ATR法)。時間の経過とともに、SiOH基や緩やかに形成されたSi-O結合が減少し、緻密なSiO2結合が形成されていく様子が観察されます。どの状態のゾルを用いるかによって得られる膜の特性は変わります。
図3 Tetraethoxysilaneゾル粒子径の動的光散乱法による観察。加水分解・縮合反応の進行に伴い、ナノサイズのゾル粒子が形成・成長していく様子が観察されます。
連絡・問合せ先
株式会社KRI エネルギー材料研究部
  中本順子
部 長 福井俊巳
Tel:075-322-6832
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