KRIニュースレター 第56号
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《グリーンケミストリー・生命科学》 環境化学プロセス研究部 環境化学プロセス研究部長 阪井 敦 「化学プロセス」「環境」「バイオマス」「エネルギー」の分野において、調査研究や開発研究からスケールアップ、事業化検討まで、工学的な切り口でお客様の事業開発のお手伝いをいたします。 技術領域(Topics) ●吸着分離・吸収分離 ●バイオマス利用(燃料・材料生産) ●触媒利用プロセス設計 など KRIからの新規提案 ◆水蒸気雰囲気下TG/DTAによる異炭素の定量 炭素と水蒸気との反応(ガス化)開始温度が炭素により差があることを利用し、2 種以上の異なる炭素からなる複合材中の炭素を分別して評価・測定する方法を考案しました。 【炭素繊維複合材用の評価例】 樹脂、炭素繊維1(CF1)、炭素繊維2(CF2)から構成される複合材料を、水蒸気雰囲気下で熱分析すると、22 0℃から樹脂成分がガス化され、CF1とCF2が残り、810℃からCF1がガス化され、CF2が残ります。TGの重量変化により、樹脂、CF1、CF2の含有量が定量できます。 【その他応用例】 ●電池材料の結晶性炭素とアモルファス炭素の分離定量 ●原料が異なる炭素材料の分離定量

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