KRIニュースレター 第59号
11/20
《二次電池》エネルギー変換研究部 次世代電池研究室 デバイスワンストップサービス 次世代電池研究室長 西島 主明 次世代電池研究室では、これまでの蓄電池の技術的な限界(700Wh/l、2000W/kg)を突破し、超高エネルギー密度、超高出力、長寿命、高安全性等を実現するための新しい蓄電池技術の実現に向けて、「次世代電池材料・デバイスの実用可能性探求」を行います。具体的には固体電解質をキーマテリアルとする全固体電池向け材料・新規測定技術や解析技術、及び機械学習や深層学習等の技術を材料開発に活用し、お客様の研究開発を支援いたします。 [技術領域] ●機械学習/深層学習、量子力学、ビッグデータ解析を組み合わせた、効率的な機能性材料設計技術 機械学習/深層学習…各種に亘る機械学習手法、深層学習手法を材料開発に応用し、従来の実験的経験的手法よりも効率的に材料開発が可能となります。 応用例… ① マテリアルズ・インフォマティックス 既知の物質データベースのデータを独自の手法にて記述子を作成し機械学習による特徴抽出を行い、計算化学等を活用し新規の材料を抽出いたします。 ② ビックデータ解析 公知のデータベースやお客様の保有するデータを機械学習による回帰分析によりパラメータの特徴抽出と予測式の構築を行い、開発方向性の明確化を行います。 ●全固体電池向け材料・デバイス開発技術 ⇒KRI標準固体電解質、超低湿度合成・全固体電池向け抵抗分離評価技術 ●その他材料技術 ⇒ゾルゲル法を適用した次世代正極材料技術、活物質/炭素複合化技術、表面改質技術、カチオンリッチ系新規正極材料、新規プリドープ技術 ⇒自己修復機能を有する高分子技術 [KRIからの新規提案] ◆全固体電池向け材料・デバイス開発支援 KRIでは硫化物系固体電解質、酸化物系固体電解質、ポリマー系電解質等の評価用標準電解質、及び、これらの標準固体電解質を使用した全固体電池の評価・作製技術を検討してまいります。これらの基盤技術を活用して、各種評価・解析、電極化検討・試作、電池化検討・試作などを行います。また、KRIオリジナルな発想に基づく、新規全固体電池向け材料/電極技術などをクライアント様のニーズに合わせてご提案いたします。
元のページ
../index.html#11