社員インタビュー

大澤 拓児大澤 拓児
大澤 拓児大澤 拓児
解析研究センター

大澤 拓児

2019年入社
大澤 拓児
分析機器を使って状態を明らかに
トラブル原因究明の専門家集団

解析研究センターは、材料トラブル(材料の割れ、変形、変色や腐食などの劣化等)原因究明の専門家集団で、さまざまな分析機器を使って化学的・物理的な状態を明らかにし、トラブルの原因追及や再現、対策につなげることをその使命としています。私は、幅広い業界のお客様から、材料トラブルや研究開発に関する分析を依頼された際の窓口として、適正な分析方法の提案と結果の取りまとめを行っています。分析装置にはそれぞれに専門の技術者がおり、私の担当は材料構造解析で、主にX線CTを見ています。X線CTとは、レントゲン写真のようなX線透視像を360°撮影し、三次元像を作り出す装置のことで、非破壊で内部を観察できることが特徴です。トラブルが発生した状態のまま観察できるので、対象物の内部で音がするとか、内包物の漏れなどは、簡単にその原因を特定できます。

大澤 拓児
外部とも連携しながら研究を進めて
X線CTをもっと一般的な分析に

社内の装置で解決できないときには、外部の分析機関と連携して解決にあたることもあります。私は、一つひとつのトラブルに対してどんな分析手法が最も有効かを考えるのが楽しく、それがお客様に採用され、実際に有益な情報となったときにやりがいを感じます。トラブルの原因が特定できると、有効な対策も考えやすくなりますし、場合によっては新しい商品開発にもつながります。このように、非常に有用なX線CTですが、産業用として一般的に使われはじめたのは2000年代から。最近各メーカーや公的機関でも盛んに研究されていて、今後、さまざまな使われ方が期待される分析方法の一つです。私自身としても、いろいろな波長のX線を使った透過像や位相を使った解析が、もっと一般的な分析として世の中に取り入れられるよう、技術を磨いていきたいと思っています。

大澤 拓児
知って、調べて、考えて
広い視野を持って物事を捉える

入社間もない頃、ある開発案件に関する打合せに同席し、話に全くついていけなかったことがありました。前職はメーカーで分析職でした。分析依頼は社内からなのである程度、情報が自然に入ってくる環境でした。分析の技術さえあればたいていのことは乗り切れていました。けれども、ここでは分析依頼は、お客様から。お客様の情報や案件の詳細を知るためには、自分から積極的にアクションを起こさないといけない。分析技術だけでは何の役にも立たないことを痛感しました。それ以来、お客様が何を解決したいのか、どう処理したいのか、コストは、納期は、それに見合う分析方法は…と広い視野で物事を考えるようになりました。ただ、分析の仕事は一人でできるものではありません。自分のできること、できないことを正しく判断し、できないことは、どこまでできるのか、どうすればできるのかを明確にし、必要に応じて周囲に協力を仰ぐことも大切だと思っています。

KRIで活躍したいあなたのエントリーをお待ちしております。