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本来量子論的に禁制の4f殻内電子遷移が誘起されることによって、各希土類元素固有の多様な分光吸収特性を発現します。
図3 有機溶媒中のネオジウム(Nd)による分光吸収スペクトル
図4 プラセオジウム(Pr)(左)とエルビウム(Er)(右)特有の色を呈した有機溶媒分散液(濃度5%)
また、4f殻内間電子遷移や5d→4f遷移に伴う発光過程も発現します。酸素やカウンター金属の配位によって、消光が抑制されているものと考えられます。
図5 左から、有機溶媒中におけるセリウム(Ce)、テルビウム(Tb)、ユーロピウム(Eu)の発光の様子。(励起波長は380nm)