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1999.6.23/7月22日加筆

KRIは新コンセプトのプラスチック燃焼ガス分析法を開発しました。今後マルチクライアントプロジェクトとしてこの技術を広める計画でいます

  株式会社 関西新技術研究所(KRI: 代表取締役社長 石丸公生、本社: 京都リサーチパーク)は、 この度、新しいコンセプトに基づいたプラスチックス燃焼ガスの高精度、迅速分析法の開発を 行いました。

  今回、関西新技術研究所では、プラスチックスなどが燃焼する際に発生するガス成分を高精度に 、かつ迅速にモニタリングするシステムをフロンティア・ラボ株式会社と共同で開発 することに成功し、実用的な分析法への枠組みを確立しました。本装置は実験室レベ ルで、廃プラスチックスなどの廃材が焼却された際に発生する化学物質を予測するこ とが可能であり、環境汚染物質の新しいモニタリングシステムとして期待されます。

  今まで安全と考えられていた工業製品も、廃棄物となってからダイオキシンや環境 ホルモンに代表されるような、環境汚染物質を放出することが懸念されています。従 って、廃材を焼却した際に発生する化学物質を迅速に予測・モニタリングする技術は 、生産者責任の観点からも、また廃棄・リサイクルを念頭においた新製品開発の段階 でも求められています。しかしながら、プラスチックスなどが燃焼した際に生成され る化学物質は複雑な組成の混合物であり、また燃焼条件によっても生成ガスの組成が 異なることから、詳細な知見を得ることは困難で、現状ではほとんど研究が進んでい ません。また実際の焼却炉により排出されるガスを捕集し分析するには、多くの時間 とコストがかかります。

  こうした問題を解決するために、実験室レベルで精度の高い燃焼ガスの分析を行う ことを念頭に、複数台の高性能な小型加熱炉をガスクロマトグラフ/質量分析計に装 着した、on-lineの燃焼ガス分析システム(TandemPy-GC/MS)を製作しました。これ により今まで困難であった燃焼雰囲気等の条件を正確にコントロールすることが可能 になり、環境汚染物質の検出やその生成機構の解明にも適用できる見通しが立ちまし た。また本手法は、現状の材料・部材の燃焼ガス評価のみならず、新製品開発に係わ る安全な材料選択や焼却法のシミュレーションなどにも適用可能と考えております。

  予備検討の結果、本装置を用いて、ポリカーボネートやポリ塩化ビニル単体から燃 焼により生成する環境汚染物質の検出に成功しました。今後増えるであろう種々の環 境ターゲット物質の発生挙動の解明にも役立つと考えます。

  関西新技術研究所では、各種プラスチックス材料について燃焼ガスの基本データ収集と本分析手 法の実用化に向けたマルチクライアントプロジェクトを予定しており、現在クライア ントを募集しています。

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構造制御材料研究部