環境化学プロセス
研究部

環境化学プロセス研究部からのお知らせ

環境化学プロセス研究部は、「H₂利用」、「CO₂変換」、「バイオマス」、「CO₂キャプチャ―」、「カーボンニュートラル」および「プラスチックのリサイクル」等の分野において、技術調査や要素技術開発から、経済性評価、スケールアップ検討まで、工学的な切り口でクライアント様のプロセス開発のお手伝いをいたします。

プロセス開発に関する受託研究から
実証研究のコンサルティングまで

ラボでの受託研究にとどまらず、試験装置の設計・作成や経済性評価、スケールアップ検討まで、プロセス開発の様々なステージで、クライアントを支援します。
「ラボ実験」でのデータ取得と、「経済性の評価・FS」での課題/目標設定を繰り返して行うことで、プロセス開発を効率化します。

受託研究サイト

主な受託実績

グリーンプロセス研究室

  • ・メタネーション触媒の評価
  • ・CO₂からのFT反応試験
  • ・FT反応のベンチスケール連続試験
  • ・CO₂からのMeOH合成試験
  • ・アンモニアからの水素回収、利用プロセス
  • ・水素化、異性化プロセスの実証
  • ・脱硫触媒の評価
  • ・バイオマスのガス化プロセスの開発
  • ・CO₂の炭化プロセスの開発
  • ・FO(Forward Osmosis)プロセスの開発
  • ・FOプロセスによる食品等の濃縮
  • ・CDI(脱イオン)プロセスの開発
  • ・プラスチックの解重合試験

CNプロセス研究室

  • ・CO₂固体吸収材の特性/耐久性評価
  • ・CO₂固体吸収材の劣化促進試験
  • ・CO₂回収プロセスのフィジビリティ評価
  • ・CO₂化学吸収液の耐久性評価
  • ・CO2分解プロセスの開発
  • ・カーボンネガティブ技術の開発
  • ・バイオマス等の炭化試験
  • ・炭素質材料の高付加価値化
  • ・プラスチックのケミカルリサイクルプロセス
  • ・プラスチックの油化/ガス化プロセス
  • ・FT合成反応装置の設計、作製
  • ・CO₂精製装置の設計、作製
  • ・DACプロセスや固体吸収材の技術調査

脱炭素技術への取り組み

脱炭素技術に関連し、環境化学プロセス研究部は、朱記した技術の開発に注力しています。
分離・回収については、CO₂固体吸収材等の性能・耐久性評価に取り組んでおり、転換利用では、CO₂のメタネーションやCO₂からの液体燃料や基礎化学品の製造プロセスの開発等を支援しています。
バイオマスやCO₂の炭化等を通じたネガティブエミッション技術の開発にも取り組んでいます。

DAC向けCO2固体吸収材の評価
触媒を用いCO2の転換利用
CO2の固定化等 ネガティブエミッション技術
バイオマスからの水素・バイオチャーの製造

アンモニアからの水素回収と利用プロセス

水素キャリアとして検討されている以下の3つの方式の中で、既存のインフラが使用でき、エネルギー回収率が高いことから、アンモニアが注目されています。アンモニアから水素を回収するためには、触媒を用いたアンモニア分解反応が必要となります。

KRIは、触媒を用いた小型の装置を用い、クライアントの希望の条件に合わせてアンモニア分解試験を行います。
試験の特徴は以下のとおりです。

  • ・Pure NH₃ ガスを使用した試験が可能です
  • ・水素(H₂)による前処理還元にも対応します
  • ・100hの連続反応試験にも対応します
  • ・入口ガスには、不純物の添加や実ガス組成を想定した混合ガスによる試験も可能です
アンモニアの水素回収と利用プロセス

プラスチックのケミカルリサイクル

プラスチックの種類に応じて最適なケミカルリサイクル法を提案し、ラボでの実験から、モノマー回収率、炭素収率等の評価を行います。プラスチックのガス化および油化によって得られた生成物の触媒による変換・アップグレーディングにも取り組んでいます。

プラスチックからの水素製造

プロセス設計と経済性評価

性能データや運転条件を基に、プロセスの概念設計を行い、物質収支やエネルギー収支を評価するとともに、プロセスの変動費と固定費を試算します。試算結果から、コスト上の課題を抽出し、性能向上に向けた研究や運転条件の見直しに取り組みます。

経済性評価とスケールアップ支援