燃料電池・水素の要素からシステムまで、一貫した研究体制でR&Dに貢献します

新エネルギーデバイス
開発部

新エネルギーデバイス開発部からのお知らせ

概要

新エネルギーデバイス開発部は、PEFC(固体高分子形燃料電池)やSOFC(固体酸化物形燃料電池)を中心とした燃料電池の要素研究から商品開発まで、クライアント様の開発フェーズに応じて一貫対応できる体制の強化に向けて努めてまいりました。現在、インフラや試験装置の大容量化により、数W級のミニセルから商品に近い燃料電池システムまで広範囲な開発が可能な体制を整えています。
また、これまで培った技術を電気分解などのH₂技術やコジェネレーションなどの熱関連技術に応用展開し、
受託研究を通じてカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

技術領域

PEFC
性能診断(単セル~5kWスタック)、長期耐久試験(24時間体制)
各種プロトコル試験(全自動装置によるプログラム運転)、
劣化加速試験および要因解析(暴露試験、不純物混入試験、排ガス・排水成分分析等)
MEA試作(ミニサイズ~フルサイズ、特殊型対応可)、セル治具設計・試作
SOFC
セル材料の合成 (O²⁻/H⁺導電性酸化物、混合導電性酸化物)、セル材料評価
ハーフセル評価、セル試作、性能能診断試験(コインセル~フルサイズ、スタック)
長期耐久試験、アンモニア他各種燃料および模擬ガスでの発電評価
ホットモジュール試作及び検証試験、システム設計・デモ機試作及び検証試験システムのフィールドテスト、コジェネレーションシステム評価
H₂技術
電解セルの特性評価、電解セルの試作とその特性評価
ステンレス材料やガラス材料の評価、水素および新燃料の貯蔵・利用技術開発
水素関連機器単体試験、カーボンニュートラル・脱炭素プロジェクトの企画
熱関連
熱利用デバイスの設計・試作・評価、コジェネレーションシステムの検証
蓄エネルギーシステム・熱利用システムの設計・モデル試作・検証
調査
燃料電池・H₂技術関連情報の収集・解析・コンサルティング

1.燃料電池評価試験

水素ローダーと呼ばれる約3,000Nm³の水素を貯蔵・供給する設備を保有しています。本設備の導入により短時間では30kW級まで、連続発電においても10kW級までの燃料電池スタック
へ水素供給が可能となりました。
その他、純水製造装置や空気供給設備のインフラを完備し、プログラム運転可能な単セル評価装置、
スタック評価装置を用いて、24時間体制で燃料電池の発電試験が可能です。
燃料電池の性能評価、耐久試験をご予定のクライアント様は、当社の燃料電池評価設備の活用をご検討ください。

燃料電池評価試験

2.燃料アンモニアエネルギーシステム開発

アンモニアは古くから肥料や工業用途に利用されており、近年、CO₂削減に役立つ燃料としての役割が期待されています。経済産業省が策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」の中でも、燃料アンモニア産業の創出や燃料電池の燃料としての用途に挙げられており注目されています。
当社では2014年からアンモニアを燃料としたエネルギーシステム開発に取り組んでおり、システム構成の
検討から各モジュールの設計・試作・評価を行うことが可能です。
燃料アンモニアエネルギーシステム開発