ヘテロポリ酸を用いた水系発光材料

●環境負荷の低い水系塗布液を用いた発光材料の形成、成膜
●希土類イオンによる吸収・発光〜紫外励起発光材料への展開〜

目的・背景

  • ●金属酸化物クラスタ(ヘテロポリ酸)は様々な遷移金属元素から構成され、その組合せや構造で各種特性を発現
    〜触媒・生理活性・光学特性など〜
  • ●LB法でのデバイス応用はポリ酸の物性や性能が制限
  • ●有機成分を使用せず、発光特性のあるポリ酸結晶の固体表面へ成膜手法の開発を目的
    〜テロポリ酸では3原色および近赤外発光の報告あり〜

本技術の特徴

1.水系での製膜

ポリ酸の水溶性を利用して、水溶媒のみで薄膜化可能

  <水系製膜のメリット>

  • ①簡便で迅速なコーティング
  • ②有害な有機溶媒を用いないグリーンなプロセス
  • ③真空系製膜法に比べ低コスト、低エネルギー消費
  • ④有機分子が不要でポリ酸本来の特性を維持

2.立体構造への展開

ファイバーなどの立体形状へのコーティングが可能

KRIからのご提案

  • ●水系薄膜作成のため、環境負荷が低いプロセス・材料
  • ●有機物を含まない可視光発光材料への展開
    →バイオ関連への応用(トレーサーなど)
  • ●ファイバーなどの立体形状へのコーティングが可能
    →光ファイバーによるレーザー発光の可能性

この内容に関するお問い合わせ

スマートマテリアル研究センター