フロー液中QCMによる極微量センシング技術

  • 最小0.4ngの重量変化が検出できるフロー液中QCMを使えば、サンプル溶液を流しながら極微量成分を選択的にセンシング可能です。検出する物質に合わせた吸着膜を設計することで、ノイズの少ない高感度な極微量センシングが実現できます。

KRIのフロー液中QCM分析

  • ・Quartz-Crystal Microbalance=水晶振動子マイクロバランスは、最小0.4ngの重量変化を計測する手法です。
  • ・水晶振動子の金電極上に固定化した吸着膜に測定成分が吸着すると生じる共振周波数の変化を検出することで重量変化が計測できます。

【応用分野例】
  • 1. 液体の粘度、粘弾性測定
  • 2.タンパク質の物理吸着、タンパク質間相互作用
  • 3. 液体中のケトン体濃度測定
  • 4. 醸造モニタリングセンサ
  • 5. アレルゲン検知センサ
    ・・・アレルゲン抗体をQCMセンサー上に配置し、検体を流して検出
  • 6. 味覚センサ
    ・・・脂質膜をQCMセンサー上に成膜し、試料を流して検出
  • 7. 液体中の分子間相互作用をリアルタイムに検出するデバイス

フロー液中QCM分析例

  • サンプル溶液を流すことで吸着量が測定でき、吸着後に洗い流すことで膜は繰り返し使えます。

ウィルスの定量検出

QCM電極表面にウィルスの鋳型を配置したり、抗体を固定化してウィルスを定量的に検出できます。
COVID-19の定量検出手法としても期待できます。

特異的吸着膜の設計

溶解度パラメータ、分子の形状および大きさ、特異的な親和性を示す官能基などを適正に設計する技術を保有

選択性UP!!

QCM間の干渉抑制

コンベックス型(凸レンズ状)のQCMのエネルギー封じ込め効果で超小型センサを実現

感度UP!!

KRI出願特許
特許第5912216号

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スマートマテリアル研究センター