●廃熱のみを利用した磁性流体の磁気体積力駆動による熱輸送デバイス
●30℃〜100℃の低温排熱の熱回収や冷却用途を意識した熱輸送デバイス
目的・背景
背景
●CPU、LSI、LED等の高性能化・高密度化により微小領域 からの高熱流束の除熱の問題が顕在化
●磁性流体を用いて、磁場勾配と温度場による自己循環型ポンプ技術のシーズを保有
目的
●特殊な感温性磁性流体を封入したチューブ流路と、
小型永久磁石によりチューブ流路に高磁場勾配を印加し、自己循環型ポンプの性能を向上し、実用的な熱輸送技術を構築する
●廃熱のみを利用した消費電力0の熱輸送デバイスを開発
本技術の特徴
1.チューブ(流路)
・内径φ1mm〜Φ7mm程度の閉ループチューブに磁性流体を封入
2.磁性流体
・水系又は油系に磁性粒子を安定分散させた低粘度(〜5cps)磁性流体
3. 磁気回路
・小型永久磁石磁気回路により、流路進行方向に磁場勾配印加
4.磁性流体への排熱印加
・磁気回路の磁場最大位置より下流側を廃熱加熱(実験ではヒーター加熱)
5.流体駆動性能
・加熱側の磁化の低下により、非加熱部から加熱部方向への磁気体積力 による流体駆動力が発生
・流速40mm/sec以上で継続的に駆動
・重力依存性がなく、大量・長距離熱輸送が可能
KRIからのご提案/今後の展開/期待される成果など
今後の応用展開例
KRIからのご提案例
●用途に合わせて、熱輸送デバイスを最適設計 (磁場解析、流体解析、熱解析を併用)
●用途に合わせて、熱輸送デバイスを開発