想定が難しい二次劣化/異常劣化に対し、材料、部材、電極・電池設計、センシングで対応する、攻める開発をご提案します。
目的・背景
●電池設計においては、材料、部材、電極などの劣化を想定して、寿命を決定しているが、設計やこれまでの加速試験で想定できない(異常な劣化メカニズム)、劣化メカニズムの変化による突然の容量低下(二次劣化)などを引き起こすことがあります。
- 考えられる原因
- ・経年劣化による反応偏在の拡大
- ・容量低下時の見かけ負荷上昇
- ・低温時、劣化時の抵抗上昇
KRIからのご提案/今後の展開/期待される成果など
二次劣化・異常劣化に、設計マージン/システム安全率で対応すると、エネルギー密度低下やコスト上昇を招きかねません。二次劣化・異常劣化を引き起こす反応均一性、過電圧劣化因子などを、より明らかにすることが重要です。
【新たに力を入れるべき開発要素】- ●一次劣化⇒二次劣化/異常劣化メカニズムの解析、主原因把握と抑止検討
・二次劣化/異常劣化を抑止する材料開発(Li吸収能向上)、電極・電池設計(反応偏在抑止)
・センシング⇒制御による二次劣化の防止 - ●電池開発時、採用時における実使用環境、経年劣化を想定した二次劣化可能性の検証
- ●「現地寿命予測法」に、二次劣化予測を付加した新規寿命予測技術 など