- ●Eu-Alナノクラスタドープポリマーを用いた二重クラッド型ポリマー光導波路を用い高効率誘導放出の可能性を検証しました。
- ●新規コンセプトの光学材料応用による光増幅デバイスの可能性が示されました。
目的・背景
- ●従来の電子回路はエネルギー損失よる消費電力の増大に対し光/電子融合システムの導入が有効です。しかし、現状技術では微小領域での光の3次元経路形成が困難です。
- ●従来タイプのファイバー光導波路アンプでは小型化が困難で適用することは出来ません。
- ●デバイスの小型化を目的として、Eu含有ナノクラスタ適用による二重クラッド型光増幅回路の検討を行いました。
本技術の特徴
1.二重クラッド型ポリマー光導波路の形成
- ・コア材料としてEu-Al/BzMAを用い、モスキート法により二重クラッド構造を形成
- ・低い光伝送損失を達成(3.76dB/5.2cm、白色光)
- ・コア中心に導入光を集中可能
2.光増幅特性
- ・二重クラッド型ポリマー光導波路で誘導放出を確認
- ・0.164mm-1の利得係数を達成
- →理論上の純利得:7.1 dB/mm
KRIからのご提案/今後の展開
●本要素技術を適用し、下記の提案を行います。
- ・電子回路/光回路複合実装技術へ展開
- ・超小型波長変換素子へ展開
- ・ファイバ型ポリマーレーザへ展開