酸化グラフェンによる酸化マグネシウムの耐水性改善技術

酸化マグネシウム(MgO)粒子表面を還元型酸化グラフェンで保護することにより、その耐水性を改善することに成功した

目的・背景

  • ●電子・通信機器、電池、LED照明機器分野で、熱伝導性フィラーを充填した高熱伝導性ポリマーコンポジットの開発が進められている。
  • ●MgOは、安価でアルミナと同等の熱伝導性を有するため、注目されている。
  • ●しかし、水分と反応してコンポジットの体積膨張(Mg(OH)2生成)を起こす問題がある。

本技術の特徴

1.還元型酸化グラフェン(rGO)による表面被覆

2.耐水性試験
  • ・無修飾MgO、MgO-GO、MgO-rGOを60℃の熱水に3時間浸漬(熱水処理)し、ATRスペクトルによりMg(OH)2の生成を調べた(下図)。
  • ・Mg(OH)2は、1400-1500cm-1にブロードなピークと3697cm-1にシャープなピークを示す。
  • ・熱水処理により、MgO-rGO以外はMg(OH)2が生成したことから、MgO-rGO粒子は耐水性が改善されていることがわかった。これは、粒子を被覆する還元型GOの効果と考えられる。

KRIからのご提案

  • ●環境安定性、成形加工性、ポリマーとの界面接着性のよいMgO熱伝導性フィラー技術の提供

この内容に関するお問い合わせ

新機能性材料研究部