キチン又はキチン成形体の新規製造技術

―キチン本来の機能発現による各種新規用途への展開―

蟹殻やキノコから簡便かつ安全なキチン又はキチン成形体の製造方法の開発
キチン本来の性能を維持した高機能性材料への展開

先行技術

  • ●キチンはN-アセチルグルコサミンが直鎖状に結合した多糖類で、甲殻類の外皮や菌類の細胞壁などに含まれる豊富な有機資源であり、高い生体適合性、安全性および多彩な生体機能から様々な分野で注目されている。
  • ●蟹殻は、キチンの微細繊維が重なり合って層を構成しており、その層が何重にも重なることで強固な外殻を形成している。長時間の強酸・強アルカリ処理による現状プロセスを経て蟹殻から得られるキチンは、分子量が小さく、性質も劣化している。
  • ●KRIは、強酸・強アルカリを使用せず安全且つ簡便に蟹殻から直接キチンを溶出する技術を開発した。この技術を使えば、従来の製法よりも機械物性と耐水性に優れたキチン成形体・キチン誘導体が製造可能である。

本技術の特徴

  • ■新規製造技術は、濃硫酸や濃アルカリを使用せず、安全且つ簡便に蟹殻からキチンを溶出可能
  • ■従来の製造法で得られたキチンは、固体のためそのまま成形体の作製に使えなかったが、この新規キチン製造法では蟹殻からキチン溶液を直接調製するため、そのまま、キチン成形体の作製やキチン誘導体の合成に適用可能
  • ■本来の分子量と分子構造が維持できるため、機械強度と耐水性に優れたキチンは、高機能性材料(抜糸不要手術縫合糸等)への応用が可能

KRIからのご提案

 新規技術による蟹殻、昆虫の殻、キノコなどからのキチン製造技術の開発、キチン成形体及びその応用技術の開発

  • ●各種天然素材からのキチン溶出プロセスの開発
  • ●キチン繊維の製造技術(抜糸不要手術縫合糸)
  • ●キチン不織布の製造技術(創傷や皮膚炎用被覆材、化粧材)
  • ●キチンフィルムの製造技術(創傷や皮膚炎用被覆材)
  • ●キチンビーズの製造技術(化粧材、吸着材)

この内容に関するお問い合わせ

構造制御材料研究部