ナノサイズ有機系中空粒子の作製

ナノサイズ有機系中空粒子の作製に成功しました。
無機系よりも更なる低誘電率、高断熱率等の効果が期待できます。

背景・目的

これまで無機系のシリカ中空粒子を検討してきましたが、今回初めて有機系ナノサイズの中空粒子の合成に成功しました。現状ではナノサイズの有機系の中空粒子は市販品としてほとんど知られていません。有機系には無機系より多くの有利点が挙げられます。

本技術の特徴

ナノサイズ

  • 100nm以下のサイズでコントロールが可能
  • ・空隙率の調整が可能。

粒度分布

  • 粒子径の均一性が高く、凝集物が少ない

耐性

  • 架橋構造を持つポリマーを合成でき、耐熱性、耐溶剤性の向上が期待できます

KRIからのご提案/今後の展開/期待される成果など

展開可能な分野と用途

  • ・電子材料分野:超低誘電率材料、各樹脂の光拡散性付与、耐熱性向上、収縮抑制剤等
  • ・建築分野:高性能断熱材料、塗料・インク用添加剤(艷消し、触感付与、意匠性の向上)等

この内容に関するお問い合わせ

スマートマテリアル研究センター