電気化学
デバイス研究部
20年にわたる燃料電池のR&Dでつちかった技術をベースとして、「電気化学反応プロセスを応用したデバイス」の研究開発を行っています。
材料の探索からデバイス化の検討まで、幅広くお客様のニーズにお応えします。
電気化学デバイス研究部では、
- ● 燃料電池、水電解やCO₂電解などの脱炭素関連技術や、化学センサー、有機薄膜デバイス、電気化学プロセスなどのR&Dに取り組んでいます。
- ● デバイスの性能向上を目指した材料の使いこなし、計測システムの構築や評価技術に特徴があります。
- ● 部材開発プロセスやデバイス評価プロトコル検討についての知見と経験で、お客様の開発のスピードアップに貢献します。
燃料電池のイメージ

燃料電池の部材開発と評価技術
材料の特性にフォーカスした燃料電池の開発 −高性能、高耐久化への取り組み−
- ● 高性能化を目指した電極触媒のマルチマテリアル化
- ● 高耐久化を目指したガスリーク抑制膜の開発
- ● 新たな部材評価法、劣化解析法の開発

燃料電池の断面イメージ
有機や金属ナノ粒子などの材料合成技術と物理化学現象に基づいた部材化プロセスと特性評価のR&Dを進めています
なぜ「電気化学デバイス」なのか
わたしたちがめざす脱炭素化へのとりくみ
- ● 人の活動により発生する温室効果ガスの排出量の抑制と吸収作用の強化はとても重要な課題です。
- ● 再生可能エネルギー電力(Power)を利用して、水やCO₂などからガス・燃料や化学品 (X) に変換するコンセプトのPower to Xが注目されています。
- ● コアとなる電解装置は電気エネルギーにより化学反応をコントロールするデバイスです。
- ● 設計にあった材料を用いることにより、デバイスの性能が向上し、脱炭素化やエネルギーの有効利用につながります。
再生可能エネルギーの有効利用

わたしたちは電気化学デバイスに関する幅広い知見をベースとした「脱炭素社会」実現をサポートする理想的なイノベーションパートナーです
開発の各ステージで、ソリューションをご提供
デバイス化をめざした材料の試作、部材化のプロセス検討、計測システム開発、特性評価まで一連で対応可能です

試作 | プロセス検討 | プロセス検討 | システム開発 | 特性評価 |
---|---|---|---|---|
供試量 | 分散液組成 | 基材の選定 | 評価用セル | 解析方法 |
性状 | 分散方法 | 塗布方法 | 測定方法 | 再現性 |
etc. | etc. | etc. | etc. | etc. |
Power to X向けの付加価値ソリューション
20年にわたる燃料電池に関するR&Dの実績
わたしたちは固体高分子電解質膜を用いた燃料電池のR&Dで得た知見をもとに、お客様のニーズに合わせたソリューションを提案します。
- ●電気化学デバイス用部材の開発と材料探索
- ●デバイスおよび部材の特性評価技術の深化
- ●評価用のデバイス試作・計測システムの構築
- ●新奇デバイスの原理検証
電気化学デバイスのイメージ

お客様へのご提案
Materials, Components, Devices
お客様のご要望に魅力ある提案でおこたえします
- 1.CO₂を電気であつめて捕まえる −DACへの挑戦−
- ● 金属有機構造体(MOF)のデザイン性の高さに着目した部材を開発しています
- ● 部材の機能を分子の化学構造に落とし込み、多孔質材料として具現化します
- ● 本手法により多様なニーズに対応可能です

電気化学ポンプを利用したDACプロセスのイメージ
- 2.電解の効率アップをめざして −電極反応解析−
- ● 反応用電極と検出極や分析装置とを組み合わせた電解生成物解析方法を開発しています
- ● 水電解以外にもCO₂電解などの生成物選択性評価等に利用が可能です

CO₂還元生成物の評価事例
- 3.電気化学デバイスの性能を可視化 −面内マルチポイント解析−
- ● 電気化学センサーがサンプル上の様々な場所を自動計測します
- ● 電極触媒層における電気化学特性の面内分布や電極触媒の評価効率化が実現できます

技術領域
- ・燃料電池
- ・水電解
- ・電気化学センサー
- ・発電性能
- ・CO₂電解
- ・電気化学プロセス
- ・評価試験
- ・電極触媒
- ・デバイス評価
- ・MEA試作
- ・電極反応解析
- ・デバイス試作
- ・カーボン触媒
- ・電極触媒層
- ・プロセス検証
- ・金属ナノ粒子
- ・電解質膜
- ・計測システム
- ・材料合成
- ・特性評価
- ・原理検証