透明樹脂に分散可能な新規近赤外吸収色素

  • ・シクロオレフィンポリマー(COP)などの光学材料用透明樹脂に分散・相溶できます。
  • 近赤外吸収有機色素を用いた近赤外線カットフィルター開発や熱線吸収材料への応用が考えられます。
  • ・既存の近赤外吸収色素を含め、色材の分散/相溶性改善のご提案も可能です。

目的・背景

  • ●CCDやCMOS等の撮像素子に用いられている近赤外線カットフィルターとして無機ガラスフィルタが用いられていますが、高価で加工性に乏しいという課題があります。
  • ●加工性に優れた透明樹脂を母材とする近赤外カットフィルターが望まれています。透明樹脂に吸収効率の高い近赤外吸収有機色素を組み合わせることで、光学特性も容易にコントロールでき、より低コストで汎用性のある光学フィルターを実現できます。
  • ●しかし、シクロオレフィンポリマー(COP)やポリカーボネートなどに対しては、樹脂の特性に応じて有機色素の分散性・相溶性を向上させる技術開発が必要不可欠です。

本技術の特徴

COP樹脂中でも凝集・会合を抑制するよう有機色素の分子設計を行うことで、分散剤を用いずに分散が可能となります。

KRIからのご提案/今後の展開/期待される成果など

  • ●さらに分子構造を改良して、COP樹脂と溶融混練可能な近赤外有機色素の開発
    (用途:イメージング、近赤外線監視技術、医療・診断分野)
  • ●ポリエチレンなど汎用樹脂を母材とする熱線吸収材料の開発
    (用途:建材、農業用資材など)

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