目的・背景
- ●CNF(セルロースナノファイバー)は軽量な天然素材であり、高い強度・弾性率、低線膨張係数、増粘性(チキソ性)付与等の特性を持つため、多くの応用が期待できる。
- ●主な技術的課題は、製造コストの削減と樹脂への分散性向上である。
- ●KRIでは自社開発した化学的解繊法 (図1)により、用途に応じて表面修飾官能基を設計できる。
本技術のCNFの特徴
- ■修飾化剤と触媒を変えるだけで様々な官能基を導入することが可能(図2)。
- ■本手法により作製したCNFは、枝状や網状のような構造が少ない。
- ■大きいアスペクト比で高い結晶化度(図3)を維持し、耐熱性向上も期待できる。
- ■修飾官能基の選択により、有機溶媒・熱硬化性樹脂・熱可塑性樹脂への分散が可能になり、自立膜(図4)として応用もできる。