●唾液検査と生活習慣病関連血液検査との相関関係を調査・解析
●微量唾液による多項目同時測定デバイスの開発
目的・背景
●現代人は生活習慣病にかかりやすい環境に晒されている
●生活習慣病はその予備軍が罹患している人の5〜10倍
●超高齢化社会の到来・逼迫した社会保障費という課題に対して、病気にかかる前に対処する予防医療が重要
●唾液による非侵襲の検査は、家庭内で簡便に実施でき、病気の予防や管理・支援が可能
本研究の内容
1.唾液採取
・対象者:KRI社員+大阪大学学生の計約40名
・方法:歯磨きの2h後(15:00)に全唾液採取、これを5日間連続で実施
2.唾液検査と血液検査
3.解析結果
- ・ピアソン相関係数の検定を実施し、右表の通り危険率 5%以内で3項目について有意な相関が明確化
- ・唾液採取を5日間連続で、採取時間を一定にすることに より、体調ばらつきや日内変動をある程度相殺し、唾液検査が高脂血症や痛風などの生活習慣病に一次 スクリーニングとして有用である可能性が判明
KRIからのご提案/今後の展開/期待される成果など
本成果を基に下記委託研究プロジェクトを新規に募集
●微量唾液検査用デバイスの開発
・用途に応じた各種微量唾液検査デバイスの開発
●唾液による生活習慣病スクリーニング研究
・大学-医療機関-検査機関-唾液提供者などの協力体制を構築
・N増し実験によりデーターを蓄積し、多変量相関解析
・唾液検査による基準値を決定し、スクリーニング方法を構築
●唾液によるストレス検査の基礎研究
・ストレスに関連する5種類の唾液検査を実施し、主観と検査結果 との相関を明確化
<KRI CPF研究:大阪大学 民谷研究室との共同研究>