リグニンの高効率分離技術の開発

●リグニンの7割以上を低コストで抽出・分離する方法を開発しました。
●抽出物の約9割を熱可塑性リグニン複合物に変換することに成功しました。

本研究の背景と目的

●目的: ①バイオマスの糖・エタノール変換において非常に厄介であったリグニンを高付加価値化し、
②リグニンの高度分離により、糖・エタノールへの変換効率を著しく向上させ、実用化を目指す。

本技術の概要

本技術の特徴

●処理方法の特徴:
・低溶媒/バイオマス比
・低有機溶媒使用量
・抽出&分離システム簡単、省エネ、低コスト
・糖化残渣発生量小

●分離成分の特徴
・熱可塑性に優れたリグニン複合物を製造可能
→高付加価値バイオマテリアルを製造
・リグニンの高度分離、低セルロース変質
→糖&エタノール変換効率を著しく向上可能

KRIからのご提案

●主な提案内容
・各種木質バイオマスからのリグニンの抽出・分離方法についての詳細検討
・可塑性リグニン複合物の製造・利用方法についての詳細検討
・繊維質成分の高効率糖化処理の前処理としての最適化検討

●その後の展開:
・バイオマス高度変換プロセスの要素技術の開発
・バイオマス高度変換システムの考案および実用化に向けた実証試験

この内容に関するお問い合わせ

環境化学プロセス研究部