繊維状に凝集した特異的構造のSi及びSi/C複合粒子の形成技術を開発しました。この特異的形状と組成のSi及びSi/C複合粒子を利用した、Liイオン二次電池(LIB)用負極・導電性フィラー・生体適合材料などの開発を提案致します。
目的・背景
- ◆LIB負極活物質(Si粒子)のサイクル特性の劣化対策では、Si粒子表面の酸化防止が重要な課題となっています。
- ◆導電性フィラーや生体適合材料では、粒子とポリマー等の親和性、分散性の観点から、粒子の改質(表面修飾)が課題のひとつとなっています。
- ◆特異的構造のSiおよびSi/C複合粒子は、これらの課題を克服できる可能性があります。
本技術の特徴
- 1.特異的構造
- ・ナノシリコンが繊維状・網目状に凝集
- 2.取扱い性が向上
- ・ナノサイズ粒子の形状・特性と取扱性が並立
- 3.シリコンと炭素など第二成分の複合化が可能
- ・適切な有機物又は炭素原料の組合せで、Si/C複合粒子の形状付与も可能
- ・SiC、SiOCなどの複合組成の形成が可能
- 4.複合粒子の表面修飾が可能
KRIからのご提案
- ●サイクル特性の優れたLiイオン二次電池用負極材料の開発
- ●生体親和性処理、再生医療用足場材としての応用
- ●SiC-SiC複合繊維の開発
- ●Si/C複合繊維の導電性フィラーとしての適用検討
- ●ポリマーとSi/C複合繊維の複合化(導電性、熱伝導性付与)
- ●その他、各種Si原料の繊維状加工など