コンポスト、土壌、水環境に対応したあらゆる環境下での急速分解を図るため、各々の分解性樹脂をコアにした複合補強材を適切な比率で配合したオンデマンド急速分解プラスチック組成物による成形体を提案します。
目的・背景
● 自然界に放出されたプラスチック材料の物理的安定性(形態保持性)と化学的安定性とのアンバランスがもたらす生体への影響が懸念されています
● 生分解性プラスチックは分解条件下以外では化学的に安定であり、材料物性と環境負荷低減の両立にはより緻密な材料設計が必要
本技術の特徴
- 1) ES/ESDナノファブリケーションによる生分解性樹脂を内包した補強材の作成
-
- ・機械物性向上にフィラーに、コンポスト、土壌、水環境に応じた生分解性樹脂を組合わせ複合フィラー作成(ESD)・・・シェル層による遅延を利用
- ・ナノファイバーマクロ構造制御(不織布〜配列制御)との組合わせにより生分解トリガー層を作成(ES法)・・・破断による露出部を利用
- 2)オンデマンド性、分解条件/分解速度のコントロール
-
- ・生分解性樹脂マトリクスとフィラーの組合せ、配合量、成形品中での配置制御により分解トリガー、分解速度等を最適化
- ・ポリマー/ポリマー複合化技術による機械物性の最適化
KRIからのご提案
KRIの保有技術(ES, ESD)を応用し、生分解性樹脂を含む補強性ナノフィラー(ナノファイバー、ナノ粒子)を試作します。最適な組成、配置で生分解性樹脂マトリクスに分散してなる成形品を作成、その分解挙動の把握を通じて新規の急速分解性樹脂を提供します。