原理原則に基づき、界面と抵抗に着目した材料/電極要素技術、プロセス検討、電池設計試作を行います。
全固体電池の要素技術
全固体電解質のイオン伝導度は、硫化物系で2.5×10-2S/cmに到達し、液系を凌駕する領域に至っていますが、実用化にはイオン伝導度だけでなく、更なる開発障壁があります。KRIでは、界面制御、固体電池に特有の抵抗・拡散に対する考え方を原理原則とし、材料、界面設計、電極設計、プロセス技術開発など検討項目を支援します。
固体電解質電池の性能に影響を与える因子に対し、材料の本質に立ち戻って実験考察を行うことで、材料開発〜プロセス電池設計までをサポートします。
各種解析による界面/イオン拡散パスの解析
全固体電解質の界面とイオン/電子拡散パスに着目し、これらの電池特性に与える影響に関して各種検討を行います。
- ● 各種活物質材料の基礎特性評価:圧粉型セル、〜1GPa加圧対応可能
- ● イオン伝導度/活性化エネルギー算出 −40℃〜150℃
- ● 活物質合材のin-situ電子伝導度、イオン伝導度測定
- ● 交流インピーダンス解析
- ● 直流法による輸率測定
- ● 断面加工による界面観察
- ● in-situ充放電挙動観察
全固体電池製造プロセス開発
固体電解質は固体であることと、特に硫化物系は水分との反応性が高いため、従来の液系電池とは製造プロセスが異なります。KRIでは、全固体電池専用のドライルームにて非水環境での電極材料混錬〜電極作製〜電池作製のプロセス開発をサポートします。
<参考>KRIが提案する関連技術