ポリイミドなど高機能プラスチックを水で分解して、原料の一部として再利用(ケミカルリサイクル)する技術です。
目的・背景
●ポリイミドなど高機能プラスチックは優れた安定性を持ちます。
このため再加工性に乏しく、使用後は埋め立てや焼却処分されていました。
●高機能プラスチックのアルカリ加水分解では、高濃度アルカリの危険性があり、
さらに中和や塩の除去など煩雑な操作が必要になります。
本技術の特徴
1.水だけを用いた環境にやさしいプロセスです。
亜臨界状態の水だけを用いて解重合します。超臨界では過度に分解が進みますが、
亜臨界状態で反応条件を最適化することで原料回収を目指します。
2.水以外の溶媒も使用可能です。
水以外の溶媒(メタノールなど)も利用可能です。
水より低温、低圧で亜臨界状態が得られます。
KRIからのご提案
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