ウイズコロナ時代に求められる新しいタッチレスパネルデバイスの提案

〜焦電型センサマトリクスによるタッチレスパネル用センサアレイ〜

非接触でデバイス操作ができるタッチレスインターフェース向けセンサを提供します。

目的・背景

・ウイルス等への感染防止の観点から、非接触でもスマホ等が従来通り操作できるインターフェースの登場が望まれています。
 
・非接触で各種デバイスの操作ができるパネルのセンサに求められる条件
(1)人体由来の赤外線に応答すること(2)広範囲で反応するアレイ状態が構築できること
(3)薄いこと(薄膜化)(4)柔軟性を有する透明シートであること
 
・圧電性ポリマーによって透明で柔軟な配列制御ナノファイバ膜を構成します。適切な電極を設けることにより、高感度の薄膜焦電センサアレイとして利用ができます。

本技術の特徴

1. 強誘電体ポリマーナノファイバによる焦電性※の発現
※焦電性:温度変化によって電荷が誘起される性質のこと

・繊維径約100nmのナノファイバ利用による、高い応答性(低熱容量化)
・ナノファイバ自体がセンサ基本単位となるため、高感度

2. 配列制御、薄膜化、大面積化、柔軟性

・理想的な配列にすることにより、焦電性による電荷変異を効率的にセンシング可能
・センサ膜は厚さ数10µm以下で形成可能
・エレクトロスピニングによる成膜技術を利用した、大面積で柔軟性があるセンサの形成

3.透明シート化

・ナノファイバ薄膜に透明電極を組合わせたセンサ層をIR透過性に優れたシリコーン樹脂に包埋させ、透明なセンサシートとして形成できる

4.マトリクス型センサアレイの構築

・センサを複数配列させた層を包埋することでマトリクス型に形成

KRIからのご提案

・薄くて透明なセンサのため、既存デバイスのタッチパネル面に貼り付ければ、タッチレスパネル化が図れます
・既存の焦電型センサのセンサマトリクス部を置換えれば、モーションセンサ機能が高性能化できます
・センサシートの柔軟性や立体形状面への追従性を利用した、従来にはない形状の新規タッチレスインターフェースの開発

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スマートマテリアル研究センター