カーボンクレジットの対象となるバイオチャーの重要性
2050年のネット排出量ゼロの実現には、排出が避けられない一定量のCO₂をオフセットするネガティブエミッション技術の導入が不可欠です。バイオマスのガス化等により副生されるバイオチャーの地中固定は、低コストかつ十分な規模で実施可能なネガティブエミッション技術の一つです。所定の条件を満たすバイオチャーはカーボンクレジット(J-クレジット)として認定されており、将来的に排出権取引制度等が導入された場合には、バイオマスのガス化プロセス等の経済性をさらに高める可能性があります。
バイオマスの水蒸気ガス化試験
急速加熱・流動床型反応装置により、バイオマスを水蒸気改質し、カーボンニュートラルなH₂、COおよびCH₄を製造します。
3g〜12g/hrの原料を供給可能な実験装置を用い、ガス、タールおよび残渣(バイオチャー)の生成量から、物質収支やガス化率等の評価を行います。ガス化触媒の評価および1MPa未満の加圧実験にも対応しています。