アンモニアからの水素回収と利用プロセス

カーボンニュートラル社会を実現するためには、エネルギー源として水素(H₂)の利用が不可欠であり、H₂を輸送・貯蔵するためのキャリアとして、アンモニア(NH₃)が注目されています。

水素キャリアとしてのアンモニア利用

水素キャリアとして3つの方法が検討されており、中でも既存のインフラが使用でき、エネルギー回収率が高いことから、アンモニアが注目されています。アンモニアから水素を回収するためには、触媒を用いたアンモニア分解反応が必要となります。

アンモニアの分解反応・直接利用

分解反応によるH₂回収試験

 電気炉加熱により、分解温度やガス流量(SV)をご希望の条件に合わせて試験データを取得します。

  •  Pure NH₃ ガスを使用した試験が可能です
  •  水素(H₂)による前処理還元にも対応します
  •  100hの連続反応試験にも対応します
  •  入口ガスには、不純物の添加や実ガス組成を想定した混合ガスによる試験も可能です

CO₂とNH₃による直接変換プロセス

 CO₂とNH₃から直接CH₄を合成することで脱水素プロセスを省略するなど、CCUと組み合わせたプロセス検討にも対応します。

  •  アンモニアによるメタン化反応 CO₂ + 8/3NH₃ → CH₄ + 4/3N₂ + 2H₂O   △H=-43kJ/mol
  •  その他、NH₃から回収したH₂を利用したCO₂再資源化プロセスの開発に取り組んでいます。

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環境化学プロセス研究部