1. はじめに
化粧品のツヤ・質感・仕上がりなどの使い心地には、表面の凹凸形状が大きく寄与します。凹凸量を定量的に比較するためには、高さ情報が得られるコンフォーカル顕微鏡による測定が有効です。
SEMなどの高解像度の電子顕微鏡像と高さ情報の得られるコンフォーカル顕微鏡像を組み合わせ、複合的な形状観察により使い心地に関わる因子を解析する手法をご紹介します。
2. フェイスパウダーの使い心地を決定する形状因子の解析
3.その他、応用事例
コンフォーカル顕微鏡は、大気中での観察が可能です。油分や水分をふくむ日焼け止めクリームの形状の経時変化や、SEMではチャージアップしてしまうスポンジなどのメイク道具などの観察にも有効です。
また、カラー画像が得られるため、白黒のSEM画像では判別しづらいラメなどの装飾品の観察にも役立ちます。