株式会社KRI(本社 京都市、社長 中芝明雄)は、これまで独自に提唱してきた"テーラーメイド1)"コンサルティングを、コンサルティング部門の今後の柱として、さらに積極的に展開していくことにしました。
「技術」を経営資源と見て戦略的に活用することの重要性は、MOTが特に主張するところです。
知財・特許に関わる係争や、最近注目を集めている研究開発者の発明貢献利益還元訴訟などにより、研究開発の重さとそのマネジメント確立の緊急性は多くの企業で再認識されているところです。
欧米のIT産業において、MOTはある意味では経営そのものであり、高度技術・高付加価値製品に再編成して成功したテキサス・インスツルメンツ社のように「技術経営」が体質化した企業だけが生き残っていくと見られています。
これらの状況を受けて、日本でも、企業の技術系幹部を対象にしたMOT講座が各地で行なわれています。
大学や大学院では「経営的視点を持った開発研究者」という高度人材の育成を目的としたMOT講座の開設が相次ぎ、教育研修の視点からのとり組みは充実してきました。
しかし、企業にはこの高度人材が育ち、活躍できるようになるまで待つゆとりはありません。今すぐ「技術経営」を導入したい、今すぐにも「次世代を担う新しい研究開発テーマ」を産み出したい、今までの我が社からは決して出てこなかった企画が提案されるようになって欲しい、と切実に願っています。
KRIではこの2年間、まさにこの実践的なニーズに応えて参りました。
● 研究開発部門がその重要な役割について全社に説明責任を果たせるようにするしくみづくり、
● 企業の生い立ち・体質を念頭に置いた次世代開発テーマづくり、
● ブレークスルーのための「技術開発特区」企画
等を、「技術立社」を志向する企業各社で実現して参りました。
その特徴は「テーラーメイド」にあります。
お客様の体に合わせるオーダーメイドではなく、テーラーの目で体型を補正し、お客様の姿勢から歩き方まで変えてしまう、そんなテーラーメイドを「技術経営」の世界に持ち込んだのはKRIが最初です。
KRIが行なう"テーラーメイドMOT"コンサルティングの具体的な進め方は、およそ次のようなものです。
1. 開発リスクを低減する手法の導入
2. 研究開発者のパワーを最大化するしかけの導入
3. 組織の壁を越えたコンセンサスを醸成するしくみの導入
4. 事業化計画まで機能連鎖を確実にする枠組みの導入
KRIは今後、これまでの実績をもとに、「技術立社」を目指す内外の企業に向け、この"テーラーメイドMOT"の実践的コンサルティングを拡大・発展させていきます。
なお、この活動の一環として、"MOT"の実践的価値のより深い理解を求めるため、技術系企業経営者やCTO2)、それに準じる技術系幹部を対象にした「MOTセミナー2004」を5月18日(火)に東京グリーンパレスにおいて開催する予定です。
<補足>
『MOTセミナー』開催要領
●日時:2004年5月18日(火)9:30〜16:30
●場所:東京グリーンパレス(東京都千代田区麹町二番町2番地)
●定員:100名
●費用:3万円/(3名/社まで)